石川遼、最終日へ6打差の10位 「我慢」で狙うフジサンケイクラシック逆転

石川遼、最終日へ6打差の10位 「我慢」で狙うフジサンケイクラシック逆転

石川遼、最終日へ6打差の10位 「我慢」で狙うフジサンケイクラシック逆転

9月, 7 2025 | 0 コメント |

石川遼が最終日へ――6打差の10位、キーワードは「我慢」

石川遼が「LOPIA フジサンケイクラシック」で最終日を6打差の10位で迎える。舞台は山梨の富士桜カントリー倶楽部。林に囲まれたタイトなホール、速く硬いグリーン、午後に風が巻きやすい立地――スコアが伸びにくい条件がそろう週だ。石川が口にしてきたテーマは“我慢”。無理に狙わず、フェアウェイ重視でチャンスを待つ姿勢を貫けるかが焦点になる。

3日目の内容は、派手さはないが要所のミスを切り抜けるラウンド。パーセーブの積み重ねで上位に踏みとどまった。ティショットでのクラブ選択を絞り、セカンドはピン手前に置く意識。決定機は多くないが、ボギーを最小限に抑えるゴルフは富士桜では正解だ。最終日もこの土台を崩さず、パー5や比較的やさしいピン位置で確実に伸ばしたい。

富士桜は標高が高く、球は飛ぶが、だからといって攻めすぎるとすぐにラフが牙をむく。ラフは重く、フライヤーも読みづらい。グリーンは傾斜が強く、上や奥につけると寄せが難しい。ここでは“パーの価値が高い”。無理にバーディを量産するより、ボギーを消すほうがスコアは縮まる。

6打差は大きいが、富士桜では決して絶望的ではない。優勝スコアが一桁アンダーに収まることが多く、首位が伸び悩めば、後半だけで順位が大きく動く。目安は65〜66。前半をイーブンで耐え、どこかの連続バーディで流れに乗れれば、リーダーボードの見え方は一変する。逆に序盤でミスが続くと、差が心理的に倍に感じられる。立ち上がりの3ホールはとくに慎重に入りたい。

  • 前半は無理をせず、ボギーを打たない立ち上がり
  • パー5で最低1つ、できれば2つ伸ばす配分
  • ファーストパットを下りの大オーバーにしない=3パットゼロ
  • トラブル時は“ボギーで止める”判断を徹底

日曜の富士河口湖エリアは午後に風が出やすい。上位の最終組が風の強い時間帯に入れば、前の組のスコアが相対的に有利になる。石川にとっては、前半から淡々とフェアウェイをキープし、パットの距離感を早めに合わせることが、追い上げの起点になる。とくに富士桜のパー3は落とし穴。手前に外しても寄らないホールが多いので、ピンを狙うか安全サイドに逃げるか、クラブ選択で迷わない準備が必要だ。

メンタル面では、我慢とアクセルの切り替えが鍵。バーディが入らない時間帯ほど、ショットは崩れやすく、テンポも乱れがちだ。自分のリズムでティイングエリアに立ち、決めたルーティンを崩さない。チャンスが来たと判断したホールだけ、思い切ってピンを刺す。この二段構えが、富士桜ではもっとも効く。

観客の後押しも見込める。石川が優勝争いに絡むと、コースの空気は変わる。歓声が大きくなると同時に、同組や前後の選手にもプレッシャーがかかる。混戦の週ほど、そのわずかな空気の揺らぎがスコアに表れやすい。首位が足踏みし、上位全体の伸びが止まる時間帯を逃さないこと。スコアボードを追いすぎず、必要な情報だけ拾う冷静さが差になる。

コースが教える最終日の勝ち筋

富士桜は“ティショット8割”と言われるほど、最初の一打の価値が高い。フェアウェイに置けるかどうかで攻略ルートが変わるからだ。逆に、ラフや林からの無理なチャレンジは禁物。たとえピン側に乗っても、次のホールに悪影響が出やすい。最終日の18ホールを長い一本のストーリーとして捉え、短期的な得失点に振り回されない胆力が必要になる。

パッティングは距離感がすべて。富士桜のグリーンは下りのスピードが想像以上で、カップを外すラインを選びにくい。ファーストパットを“上りの残しやすい場所”に止めるだけで、3パットは激減する。アプローチは止めにいくより、転がしの想定を増やすほうがミスが小さい。これらの積み上げが、最終盤の勝負どころでの一打に効いてくる。

シンプルに言えば、石川がやるべきことは三つだけ。フェアウェイを外さない、下りを残さない、パー5で取り切る。これができれば、首位が−8〜−10前後で止まる展開なら、最終日の65〜66で逆転圏内に入る。6打差は大きいが、富士桜の“低スコアの価値”を考えれば、十分に射程だ。あとは我慢の先に来る一瞬の流れを、逃さず捕まえられるか。日曜の前半6ホールが、その答えを握っている。

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田辺光輝

田辺光輝

私の名前は田辺光輝です。私はニュースの専門家で、日々の出来事や世界の出来事について書くのが大好きです。仕事では、国内外のニュースソースを分析し、適切な情報を提供しています。また、私は自分のブログやSNSでも、ニュースに関する意見や分析をシェアしています。私の目標は、読者にとって有益で興味深いニュースを提供し、議論を促進することです。

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