人々はこのところ、こぞって本物志向となりつつあります。「本物の味」が、これほど問われた時代があったでしょうか。本物を求めずにいられない時代は、逆に言うならイミテーションが氾濫している時代であり、とても不幸な時代だと言えます。あまりにも本物が少ないために、人々の無意識の心の中に不安が広がっているように思えます。
私たちはワールドシフトとは「心のシフト」だと考えています。そして、その「心のシフト」が一番必要とされているのは私たち若者です。経済的に豊かな時代に育ってきた私たちの世代では、どうしてもこの世の中は既成の大人たちが作ってきたもので、一傍観者的観客として加わっていくに過ぎないという意識がありました。自分たちが主体的に関わって何かを変えていくという経験をしたことがあまりなく、はたして自分たちに何が出来るのだろうか、と悩みました。
しかし、世界の動きを見ていたら、立ち止まっている時間はありません。国際ユース年である今年、若者から日本中へ、そして世界へ向けてアクションを起こし、一歩ずつ未来へと進んでいこうと私たちは動き始めました。
何か行動を起こすためには、世の中に興味を持つことが必要です。誤解を恐れずに言うならば、若者から見てカッコイイ大人があまりにも少ない、表に出てきにくいことが無関心な人が多い原因だと私たちは考えます。そこで本企画ではロールモデル足りえる、沢山のカッコイイ大人にご登壇・ご参加して頂きます。
「心のシフト」と一言でいっても、具体的に何をどうすれば良いのかということは正直分かりません。しかし、この企画を若者の手で主催して自己表現することで、若者は確実に変わりますし、ひいては日本は、世界は変わると確信しています。 WorldShift Osakaが、様々な人たちが手を取り合って、未来へ歩んでいく契機となりますことを切に願います。